バイカイチゲ
(マツユキオキナグサ)
(Althaea officinalis)
オーブリエ、クロード
単彩インク、漉き紙、23×17cm
署名:Aubriet;年記なし
Anemoneは、風を表すギリシア語に由来していると言われており、それゆえ、一般的なイギリス名は「アネモネ」(windflower)である。しかし、この語源に関しては議論がある。素描の下部に鉛筆で記された、オーブリエによる名称は、Anemone sylvestris alba major(森林地帯の大きな白いアネモネ)である。つぼみが開く前に下に垂れるという習性によって、スノードロップアネモネ (snowdrop anemone)という通称が付けられた。これはヨーロッパの種だが、イギリス原産ではない。18世紀半ばのチェルシー薬草園の有名な庭師であるフィリップ・ミラーは、この植物は全く美しくなく、庭でもめったに植えられることはないと断言した。しかし、ウィリアム・カーティス(William Curtis)は1788年に『ボタニカル・マガジン』(Botanical Magazine) 54号の中でこの植物を描いた際に、「けばけばしい色によってこのアネモネが推奨されないのは事実だが、その花の中には…飾り気のない気品があり…それは庭の中のもっと派手な花と魅力的な対照をなすのである」と述べた。その後、この植物は、園芸の流行に逆らいたい人々の最も好む花であり続けた。そして、カーティスの一世紀後に、ウィリアム・ロビンソン(William Robinson)が、このアネモネを「最上の花壇用の花」と表した。
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