ヨーロッパモミ
(Abies alba)
オーブリエ、クロード
単彩インク、漉き紙、23×17cm
署名:Aubriet;年記なし
Abies albaは、字義通りには「白いモミ」を意味する。素描の下部に鉛筆で記された、オーブリエが用いている名称は、トゥルヌフォールによる命名Abies taxifolio (セイヨウイチイの葉をしたモミ)である。リンネは、針葉樹のほとんどを一つの類にまとめてし
まい、Pinus piceaという新しい名前をつけた。フィリップ・ミラーは、彼の『園芸事典』(Gardener’s Dictionary)の1768年版で、Abies albaと名づけた。それ以来、古くから知られている多くの針葉樹と同じように、多くの植物学者は、モミ属、トウヒ属、マツ属の境界を明らかにしようと試みたために、この植物に対して、Pinus pentinatus、Abies excela、Abies argenteaなどの幾つかの名前が提案された。一般に、銀色のモミと呼ばれているが、この木は中央ヨーロッパと南ヨーロッパの山岳地帯の原産で、1603年にイギリスにもたらされた。これは日陰でもよく耐えるため、下植えに広く用いられた。そして、今でもこのモミがしばしば、荒野で自生しているのが見られる。スコットランドやノーサンバランドで非常によく育ち、そこでは最大の例が発見された。しかし、これはロンドン近郊ではよく育たない。この作品は、オーブリエによる未完成の素描であり、球果とその解体図は鉛筆で描かれ、すぐにインクでなぞられている。
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