ブドウ‘キャノン・ホール・マスカット’
('Cannon Hall Muscat' grape)
ウィザーズ、オーガスタ・イネス
(Withers, Augusta Innes, c.1793−1864年)
水彩、紙、44.5×35.5cm
署名:Mrs Withers;年記なし
これは『園芸協会会報』第2シリーズ、第1巻(1832年)に、ブドウについてのリンドリーの文章と共に刊行されたエングレーヴィングの原画である。このブドウの起源は知られていない。ヨークシャー州バーンズレー近郊のキャノンホールのチャールズ・スペンサー・スタンホープ(Charles Spencer Stanhope)の温室に育った。その家は現在博物館になっている。スタンホープはブリスフィールド・ホール(Blithfield Hall)のバゴット卿(Lord Bagot)へ標本をプレゼントし、バゴット卿の庭師がそれを王立園芸協会へ送った。これは「英国における最も優良で大型のブドウである」ということが同意された。「実はルーズに枝から下がり、熟す前には濃い黄緑だが、やがて青褐色となる。楕円形で、約12列の長さ、9.5〜10列の幅の実を持つ。表皮は硬く、新鮮で、汁気があり甘く、特に高い芳香を持つ。バニヤールは後にその起源はギリシアの種子からもたらされた品種だと付け加えた。日本でも温室で栽培されるマスカット・オブ・アレクサンドリア(“Mascat of Alexandria”)から栽培されたものだということが同意されている。現在でも英国で栽培されており市場に見られる栽培品種である。
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