トルコナラ 英国王立園芸協会(RHS)創立200周年記念〔植物画の至宝展〕で展示された貴重な植物画です。RHS本部リンドリー図書館には約22,000点のボタニカルアートが所蔵されています。
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トルコナラ
(Quercus cerris)
ミーン、マーガレット (Meen, Margaret, ?−1824年)
水彩、羊皮紙、52×39cm
署名、年記なし
ミーン、マーガレットは、1775年から1810年にかけてロイヤル・アカデミーなどに作品を出展し、1824年に没した。1781年に、植物画を教えるためにロンドンに移ったところに、その後援者によって、『ボタニカル・マガジン』の創刊者であるウィリアム・カーティスに紹介された。1790年には、唯一知られている出版物である『キュー王立植物園の外来植物』(Exotic Plants from the Royal Garden at Kew)というフォリオ作品のうち二部を出版した。それをもとに、植物学者W.B.ヘムズリー(W.B.Hemsley)は後にミーンについて、「高い力量をもった画家」と評した。線描は見事なもので、青味のある緑色という当時流通していた葉の着彩という多少の例外はあるものの、概して写実性に優れている。本展の作品ではこうした色彩の違和感は目立たない。
Quercusとは、オーク(oak)の一種を意味する古代ギリシア語のラテン語訳であるが、リンネがこれを全種の総称とした。Cerrisとは古代ギリシア語でトルコカシ(Turkey oak)のことで、これをリンネは特定の別称として残している。
トルコカシはトルコやヨーロッパ南東部の原生である。これがいつイギリスにもたらされたかは定かでないが、1735年には栽培されていたことは確かである。19世紀半ばに突然に注目されたが、材木としては質が劣ることが明らかになり、多くの場合、装飾のために植えられた。イギリスでは、少なくとも、葉が異なる形状と色彩を持つ4種が流通しており、しばしば他のオーク種との交雑に用いられている。そのなかで最も有名なものに、1763年にエクセターの種苗商、ウィリアム・ルコーム(William Lucombe)がコルクガシとの交配種として栽培したLucombe oak(Quercus×hispanica ‘Lucombeana’)がある。