ムスカリのグループ 英国王立園芸協会(RHS)創立200周年記念〔植物画の至宝展〕で展示された貴重な植物画です。RHS本部リンドリー図書館には約22,000点のボタニカルアートが所蔵されています。

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ムスカリのグループ
(Lilium×parkmanni)

ストーンズ、マーガレット
(Stones, Margaret , 1920年−)

水彩、紙、25.5×17.5cm
署名:Margaret Stones;年記:1966

 Muscari(ムスカリ属)は、「麝香musk」を意味するこの植物のトルコ名のラテン語訳である。
 ここに描かれている各品種は、右から左に、Muscari trojanum、 M. inconstrictum、M. aucheri lingulatum、 M. armeniacum、 M. neglectum、M. trehanensis、 M. armeniacum var. szovitzianum、M. polyanthum、 M. paradoxum [Bellevalia paradoxa]である。これら全てが、ウィーズリー植物園や、ギリシアで様々な品種を収集していたアイヴァー・バートン(Ivor Barton)のドーセットの庭で栽培された。いくつかは、ウィーズリー植物園の採集員が1963年のイランでの調査旅行の際に収集したものである。Muscari armeniacum ‘Trehanensis Captain pinwell’は、コーンウォールのトレハーン庭園(Trehane Garden)で見つかり、1961年にメリット賞を受賞した。Muscari ‘Captain Pinwell’とも呼ばれる園芸品種である。Bellevalia paradoxa(ベルヴァリア属)は、以前はムスカリ属に分類されていたもので、1962年にファースによってイランで採取されたものである。
 これらのうち、M. neglectumのみがイギリスの原生種であるが、ムスカリは16世紀末には園芸植物として知られていた。ジョン・ジェラードの『植物誌』(1597)には、「野に多くある嫌な臭いの花々も、美しさという点においてはこれにはるかに勝るが、この花はよい香りゆえに庭々で栽培されている」とある。ジェラードは、彼がfair-haired Iacint「金髪のヒアシンス」と呼んだ、青と白の花をつけるMuscari comosumとMuscari botryoidesという二つのヨーロッパ産の種を栽培していた。
 本作品は王立園芸協会が1966年に出版したムスカリの特集記事で発表され、1967年に出版された『ユリ年鑑』(the RHS Lily Yearbook)に載せられた。