ホソバシャクヤク 英国王立園芸協会(RHS)創立200周年記念〔植物画の至宝展〕で展示された貴重な植物画です。RHS本部リンドリー図書館には約22,000点のボタニカルアートが所蔵されています。

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ホソバシャクヤク
(Paeonia tenuifolia)

スネリング、リリアン
(Snelling, Lilian, 1879−1973年)

水彩、鉛筆、紙、35.5×25.5cm
署名:Lilian Snelling;年記:May 15.1931

 Paeonia(ボタン属)という名前は、医神であるぺオーン(Paeon)に由来するといわれる。tenuifoliaは「薄い葉」を意味する。ボタン属は、16世紀に、一重または多弁のPaeonia officinalisやPaeonia masculaが育てられており、ヨーロッパの庭園では長い歴史を持っている。ここに描かれているPaeonia tenuifoliaは、バルカン半島やコーカサス地方の原生で、1765年に初めてイギリスにもたらされた。しかし、その幅広い種類の展開は、1780年代の低木状の中国のボタン(Paeonia suffruticosa)、1805年のシベリアからのPaeonia lactifloraの輸入に続く19世紀になってからのことである。サマセットの種苗商ジェームズ・ケルウェイ(James Kelway)は1860年代にボタンの交配に着手し、1900年頃までに300もの一重または多弁の種類を提供していた。
 この品種は長らく南半球に育成するものであり、その栽培者としては、H.B.ブラッドリー(H.B.Bradley)なるオーストラリアのシドニーの種苗商が有名である。彼のAmaryllis×multifloraは1911年にオーストラリア賞を受賞している。1949年に、南アフリカからキュー王立植物園に標本が送られて、王立園芸協会に出展され、1等の認証を与えられた。本作品は、王立園芸協会によってその『ジャーナル』発行のために依頼されたもので、『ジャーナル』号、(1951年)に、ヒュー・ファーマー(Hugh Farmar)によるAmarylls belladonnaについての記事の挿画として記載された。